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こぼれ話2

ナイトハイク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大学の頃、オープンナイトハイクに2回参加しました。夜中に地図を片手に街中を50km走る(歩く可)といったものです。9月後半、季節は秋です。このイベントは普段100kmハイク(山手線一周とかもあるらしい。)を行う組織でローバー、アダルトスカウトという方達が(カウボーイ姿が正装で、健全な社会人リーダーになるぞと言わんばかりに日々精進しているようでした。)年一回大学内で一般参加を募り、開催、全面協力をしていました。私は二回出させて頂きましたが、これは達成感がすごくあり、身体もきたえられるし仲間もできる、とても良いものと思っています。若いうちにぜひ多くの人にも経験して欲しいのだけれど。(実は今の会社でやってみたい夢の一つでした・・・。)もちろん、トライアスロンはこの上をいきます。

一回目です。10km地点まで一位、そこから一人に抜かれ二位になりました。この人は速かった。夜6時頃スタートしましたので7時くらいです。だんだんペースが落ちてきました。毎夜10Kmまでは走って練習していましたが、その先は未知の世界だったのです。15km位来て、なんと力尽きます。さすがに道にこそ倒れませんでしたが、当時は携帯電話もなく、しかたなく赤電話連絡をとファミリーレストランに入りました。そこで意識がなくなります。気づいたのは40分後位でした。ゼッケンをつけて走っていましたので、店の人も不審がらずそっとしておいてくれたようです。ここで迷いました。棄権をするかどうかです。応援してくれた先輩の顔(彼は過去に優勝していました)も浮かびます。その時点で私の順位は10位以下に落ちていました。しかし、意外に体力は回復していました。万全ではなく、足の疲れ、痛みはひどかったのですがなんとか動けました。そこでゆっくりと走りだしました。チョコマカ走りです。(後で知ったのですが、普通経験者たちは速歩きで歩き切るようです。ペースは私と似たようなものです。)

さて、私は悟っていました。私の生まれ持っての実力はしょせんこの位でしかないのだと。相当普段から鍛えているつもりだったけれど、誰もが一流になれるわけではないのだと。(これもどうかと今は思いますが・・・)だから、私なりのペースでやれるだけやればいいんだと。どうしてもダメならそこでやめればいい。

いくつかの休憩ポイントを経て、30km、40km。そのうち少しずつ順位が上がり始めました。歩いている人もいて、私のペースの方が少し速かったのです。ゴールは4位でした。途中見た川の水は全部飲めそうな気がしました。一口つけたコーラは喉が痛くとても飲めませんでした。走り終え、先輩が待機してくれていて、飲みものを用意してくれたりしました。そのまま部室で爆睡し、足の痛みは治るのに3日かかりました。教訓として、①クツは大事②クツ下は2枚履いたほうが良い。③ストレッチは大事④遅い走りで良いから、ずっと続けていければ入賞はできる。これらはその二年後に活かされることになりますが、それはまた、次の機会に。そこにもドラマがありました。

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