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早通武士道のすすめ 24₋4「90点と100点の差は大きい」

たった10点だけれどレベルの差は相当大きい。

テストで90点以上とることは大したものです。中学の頃の友人はほとんどとれていました。勉強が好き、嫌いを超えてまあ、半分習慣化していたのかもしれません。もちろんテスト内容にとりやすい、とりにくい問題もあります。先生も人間ですから。

 塾で生徒さんには時々伝えます。できるできないはともかく100点をとった時は気持ちがいい。目指す方がいいと。90点まではとれても100点にとどかない人がいます。70点と80点の差の10点より、同じ10点差でもここの差は大きく、当人の性格や気持ちの問題の場合も多い。しかし、できれば100点を目指すべきです。なぜなら見えない壁を一つ越えることができるからです。

 具体的には「なんとなくわかる」のと「完全に理解している」ことの差。誰が採点しても減点されない答案。テスト中、時間を意識して見直しもやる。少しでも速く、正確に、丁寧にできるために普段から気をつける意識。加えて「運」もあります。

 これらは社会に出た時、仕事にも役にたちます。誤字、脱字のある塾先生では生徒さんは聞く耳持たないでしょう。会社の仕事なら、上司は部下に信頼して仕事を任せられない。「~さんはいつも肝心のところでコケるんだよな。」と言われたくはないです。「必ず結果を出してくれる。」「味方になってくれる」そう言われたいものです。だから最後の一歩の油断。勢いはあるが結果に執着できていないのは評価されない。冷たいようですが当たり前です。仕事で日々betterを心掛ける。トヨタのカイゼンはその代表でしょう。物事には「できてなんぼ」、100%できていなければ0と同じということがあります。欠陥品の割合もいかに減らすかで、相当な努力や高い技術が必要になります。一流と二流の差です。

 受験でもそうです。先日伝えさせてもらいましたが、一番良い勉強方法は間違った問題のやり直しです。それによって次の課題が具体的に見えてきます。足りなかった点の中身を厳しく検証すること。それを少しずつでもクリアできれば学力は確実に伸びます。そばに良い指導者がいればなお良いです。

 最後にその反面についても述べさせてもらいます。完璧を求めるあまりチャレンジしない気風が特に英会話には見受けれらます。強い日本人になるにはチャレンジャーでないと。中国人、アメリカの人は初めから完全など求めません。片言や真似でOKです。しかし、その後が違う。結果にコミットし「これで良い」と満足せず、次につなげる。恥をかいてナンボ。やったからわかる。「思い」のある人になりたいものです。人の目よりはまず自分です。そして一歩踏み出す。積小為大で少しずつ。それを繰り返し、続ける。そしていつか100点ならラッキー。たとえダメでも次がある。だから、病気になるほど結果にこだわるのはやめときましょう。人間だから。just a Roninなのです。

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早通武士道のすすめ 24-3       「短気は損気。急がば回れ」

日露戦争はこれで勝ったのである。(坂の上の雲より)

 坂の上の雲は司馬遼太郎さんの小説です。NHKで大々的にドラマ化されたことがありました。超豪華キャストによる長編物です。ギリギリのところで日本がこの戦争に負けなかった理由の一つにこれは確実に言えると思います。日本海海戦でのT字戦法、旅順攻撃での203高地攻撃もこの戦争の重要な戦いで、知力を尽くし、たくさの犠牲で勝ち取れたもので、「急がば回れ」と言えます。黄色人種が白人の国に!00%勝ったという前代未聞の出来事でもあります。

 NHKスペシャルで武士道について司馬遼太郎さん本人が述べられていたことが「立憲主義国には個人の自立が不可欠なのである。まだまだこの国にはできていない。しかし『名こそ惜しけれの精神』は世界に通用する。未来社会に新しい武士道が活かされる可能性、価値はある。」です。私もインスパイヤーされております。

 短気はたいてい失敗します。見ていてカッコよくありません。しかし怒らないことはダメです。熟慮の上の行動は大事です。「ここは抑えて、譲っておこう。運を今後に残しておこう。」と我慢して引く場面は必要です。本当の勝ちを将来取ための忍耐は私達弱者には必要なスキルです。國広氏も言っています「忍耐、自立が英語学習の肝である。このようにお子さんを育てなさい」と。

積小為大を駆使して、超一流をめざします。楽しみながら。