ウクライナとロシアが戦っている。国内ではいまだコロナがあり、私は三回目のワクチンを昨日打った。BSテレビのニュース番組を録画している。地上波よりシビアで良さそう。でもふと思った。画面でミサイルは爆発し、人たちが流血、ケガをしている。しかし、さほど感じないのである。心に痛みや不安が。どこか他人事でどうでもよく思えてしまう。
それ以上に毎日の残業で疲れ、三交代勤務で睡眠時間をいかに確保するか。勉強時間を増やしたい、増やせない。それが今の私の現実である。
フィリピンではボーナスが年間13か月分出るそうである。年金も全く心配はいらないらしい。月給の平均は日本よりやや少ないらしいが80%だとしても、年に換算すればフィリピン20:日本16で負けである。世界3位のGDPでもこの有様。10年後はどうなっているだろう。「ああ、かつて良い時代があったよね。今の日本人は弱くて役にたたないけど。寂しい、優しい、お人よし、贅沢、考えない、戦わない、辛抱強くて、超まじめ。政府は人間より企業を当たり前のように優先する。だって国民は文句言わず、潰れていく企業にいても黙って一緒に付き合う人達でしょ。」未来に対して欲がない。危機感もない。平和で恵まれて弱者を見ず、笑っているうちに世界に追い抜かれてしまうのだろう。
ゼレンスキー大統領は日々戦っている。身心ダメージを相当受けているに違いない。日本のリーダーには到底真似できないであろう。真のリーダーはいつ現れるのだろう。いないのだから鍛えるところから始めなければ。映画ターミネーターの世界だろうか。かつての武士道が役にたたないか。勝海舟先生に学べないか。
新潟に良寛という人いた。子供が好きで、一緒に遊んだお坊さんである。「天上大風」はその人の言葉である。私達は見えている世界しか知らない。もちろん情報はそれ以外のことたくさん入手はできる。しかし実感は沸かない。経験が違い、想像力がどんどんなくなってきている。本も読まず、薄っぺらで自分中心な考えで生きられる。この国の資本主義の経済は人などどうでもよいのである。それらが巡り巡って日々私たちの生活を形作っている。
しかし、天の上では大風が吹き、日々激動の現実があると知るべきである。将来を生き抜き、子や孫を守り、伝えるとはどういうことか。表面上の手助けだけで良いわけがない。あえて突き放すことも大事なのに。苦労しなければ大事なことは身に付かず、とうていわからないのである。口先だけでは無理である。教えているのか。鍛えているのか。時に嫌われても譲れないことがあるはずなのだ。わからなければわかるまでしかたないが伝える必要はある。勇気をもって、覚悟をもって、がむしゃらな想いで。結果を見守り、祈り、受け止めても、希望を忘れないで日々やることを自分なりにやる厳しさをもつこと。
しかし、楽しみながら。ユーモアを持ち笑いながら。積小為大。超一流、個の尊重、心身を大切にいつもしつつ。できるだけ。
さて似た言葉に「井の中の蛙大海を知らず」というのがある。ご存じだろうかその次につながる言葉があるのを。「されど、空の青さを知る」である。私達は空の青さは知っているガラパゴス人であろう。鍛えれば大海でも活躍する日が来るかもしれない。そう信じていたい。大風をものともせず飛び回る人達がもっとたくさん現れる日が来るのをぜひ期待したい。きちんと自分も具体的に動きながらである。