「氷山の下部は見えていない。人は見える所でだけ評価しがち。でも見えない努力は、本当は半端ない。」
さて、この日めくりシリーズもあと5回で終わります。31日分で一周します。その後はしばらくお休み致します。改訂版も作りたいと思いますが予定は立っておりません。
兼好法師の徒然草に能についての随筆があります。頭が良く器用で優秀な人であっても「自信がつくまでは表舞台には立たない」と言っている人は、才能はさほどなくとも世に揉まれ屈辱を味わいながら身をさらして日々たゆまず努力している人には到底叶わないという意味の内容でしょう。今の日本人もそのようです。多くの人は怖がって外の世界に出て行かない。自国を離れ、家族を残して他国で働いている主婦など日本人ではほとんどいません。しかし、ベトナム、フィリッピン、インドネシアからは当たり前に日本で働き、お金を送っています。
企業の管理職もそうです。自分の手を汚さず上に従い、部下を管理して登ってきた人は結果はなかなか出せません。そして、さほど学力もなく世渡り下手で、人に誹られていた人の現場力を評価せず下に見ていたりします。同じ管理職でも結果を出せる人とただ優秀に見える人とは大きな隔たりがあります。答えは必ずそのうち出ます。
日産は今大変です。本物のリーダーは欠点も持ちうるのかもしれません。あとは引き算の論理でしょう。どれだけ多くの人や場所を助け、守ってきたか。足を引っ張ったあげく下々の人たちを簡単に切り捨てるようなリーダーは見ていて嫌になります。
目に見えない努力や積み重ねの部分は確実にあります。SNSがどうのツイッターがどうのではなく表面や評判になるのはほんの一部です。人や出来事を目に見える所だけで判断していてはいつまでたっても二流三流でしょう。マーケティングは大事です。しかし、それらは人知れずコツコツ積み重ねてきた本当の力なしには成り立たない。目に見える事はほんの一部です。
受験も一緒です。残念ながら努力が全てではありません。運もあれば文科省や地域のしがらみも関わります。もちろん誠実な方もたくさんいらっしゃいますが。じゃあどうすれば良いのか。「人事を尽くしましょう。」それだけです。休みながら、逃げながらでも構いません。できることをコツコツやり続けましょう。できればおもしろがりながら。そして天命を待つ。
自由と権利には不断の努力が必要と法律にもあります。長いものにまかれて、与えられているものにしがみついている者には資格はありません。日々思い上がらずやるべきことをやる。できることは勇気をもって挑戦する。
楽しみながらサボらず誤魔化さず一日一日積み重ねていく。氷山の下部は大きいのです。見えているのはオマケのようなものです。今はともかく、いつかは必ず結果は出ます。もしも結果が到底出ない場所なら考えましょう。選択の自由は法律にもあります。日本はまだ良い国だと思います。(ちょっと偉そう。すみません)