「自分が好きか」 これ基本。少しずつでも目指していこう。人も大切にできる。
45年程前にさだまさし氏が「主人公」という歌を作られました。当時は自分の人生は自分自身のもので、我を通すという考え方は今よりずっとよくないこととされていたと思います。世間から後ろ指さされたり、悪評のある人は立派な人ではないとされていました。さだ氏本人はその歌を「わがままと言われかねないけれど、つらいことに負けず立ち直るためには自分が人生の主人公だと考えるのも大事ではないか。」のようなことを付け足されていました。(うろ覚えなのだけれど)しかし、それは今はあたりまえのことになっています。だからこそファッションや考え方も多様になっています。それで良いと思います。では、今から40年後にはどう変わっていくだろうと考えてみます。今の中学生たちが50代になる頃です。その時はもっとこうあって欲しいと思うことがあります。
ミスチルのhimawariにある「諦める事、妥協すること、誰かにあわせて生きる事。考えてる風でいて、実際はそんなに深く考えていやしないこと。思いを飲み込む美学と自分をいいくるめて、実際は面倒くさいことから逃げるようにして邪にただ生きている。」~ そんなふうでは自分を好きにはなれません。
吉川英治氏の宮本武蔵にも「自分を動かないものに作っていく修行こそが一番大切なこと」と弟子(伊織)に教えている場面があります。その時の評価や置かれた境遇、世間を気にするだけではダメだということです。「徳は弧ならず」とも言います。いつか必ず答はでるということでしょう。
とはいえ、本当の自分はそう立派ではなく、外面と内面は違ってもいるものです。それで良いと思います。正直さも必要です。しょせん、男は「馬鹿」で、女は「嘘つき」だと感じる時があります。逆にお互いの良い面も、もちろんあります。それら矛盾も全部ひっくるめてお互いを認め合うことが必要で正しいと思います。
自分を少しでも好きになるよう努力すべきです。反省やなぐさめや七転び八起を駆使して、弱さも認める。そこから始めていきたい。時に負けても仕方ない。失敗も恐れずやってみる。ものごとを拒んだり、歪めたりせずできるだけきちんと受け止める。(足音より)シンドイ時もあるはずです。でも越えられればきっと、もっと自分を好きになり、自信もつき、新たな景色に気づけます。
今までに一番自分を大事にして、好きであっただろう方がいます。本宮ひろし氏の男一匹ガキ大将の主人公のモデル(たぶん)、大リーグの大谷翔平さんもお手本にもされています。中村天風氏です。様々な業界のトップの方々に多大な影響を与えられています。過去の偉人に学ぶ。これも自分を好きになるヒントに出会えます。また、今いる場所や組織もこれからずっとそのままではありません。「全ては一人から始まる」とも言います。好きな自分を守り、1日1mmでも前に進むこと。「ライバルは昨日の自分」としたいものです。そしてそういった人でなければ本当は他人も大事にはできないと思います。人との関係もそこからです。アメリカの人達なら「何、当たり前な事を言っているのか」と言われる気がします。
さて、学力向上もまた、自分の現状を厳しく認める事から始まります。そこからの一歩一歩が必要です。